基本の語順 — 主語・動詞・目的語と「修飾は後ろ」
タイ語の文は「主語 → 動詞 → 目的語」の順に並びます。日本語の「私はご飯を食べる」は、タイ語では「私 食べる ご飯」になります。もう一つの大きな決まりは、名詞を説明することばは名詞の後ろに置くことです。「赤い車」は「車 赤い」、「私の本」は「本 私の」の順です。この2つの決まりを押さえると、4級に出る短い文はほぼ組み立てられます。
タイ語には「は・が・を」のような助詞がなく、動詞の形も変わりません。そのぶん、語の位置が意味を決めます。並べる順を間違えると、意味が変わったり文にならなかったりします。
形と意味
1. 主語・動詞・目的語
基本の形は「主語+動詞+目的語」です。場所を表す語句は、目的語のさらに後ろに来ます。
| 日本語の順 | タイ語の順 |
|---|---|
| 母は 市場で 果物を 買う | แม่(母)+ซื้อ(買う)+ผลไม้(果物)+ที่ตลาด(市場で) |
| 私は タイ料理が 好きだ | ผม(私)+ชอบ(好き)+อาหารไทย(タイ料理) |
「好き」の ชอบ は日本語では形容詞のように感じますが、タイ語では動詞です。目的語を後ろに直接続けます。
2. 修飾は後ろ
形容詞、色、持ち主、「この・その」などは、すべて名詞の後ろに付きます。
| 日本語 | タイ語の並び |
|---|---|
| 大きい家 | บ้าน(家)+ใหญ่(大きい) |
| 赤い車 | รถ(車)+สีแดง(赤い) |
| 私の本 | หนังสือ(本)+ของผม(私の) |
| この本 | หนังสือ(本)+เล่ม(類別詞)+นี้(この) |
持ち主を表す ของ は省いてもかまいません。บ้านผม も「私の家」です。「この・その・あの」(นี้・นั้น・โน้น)は、名詞と類別詞の後ろに置くのがふつうです。類別詞については「類別詞と数の言い方」の記事で扱います。
3. 「とても」「上手に」も後ろ
形容詞を強める มาก(とても)や、動作のようすを表す語も、説明される語の後ろに来ます。ร้อนมาก は「とても暑い」、พูดช้าๆ は「ゆっくり話す」です。
4. 形容詞はそのまま述語になる
「この店はおいしい」のように形容詞で言い切るときは、主語の後ろに形容詞をそのまま置きます。「です」に当たる語は入れません。名詞で言い切る「私は学生です」のときだけ、เป็น を使います。
5. 時の語は文の頭か終わり
วันนี้(今日)・พรุ่งนี้(明日)・เมื่อวาน(昨日)などの時の語は、文の頭か終わりに置きます。ふつうは主語と動詞の間には入れません。
例文
น้องสาวพูดภาษาญี่ปุ่นเก่ง では、「上手に」の เก่ง が「話す 日本語」の後ろ、文の最後に来ています。動作のようすを表す語は、目的語まで言い終えてから置きます。
間違えやすい点
検定ではこう問われる
語順がいちばん直接に問われるのは4語の並べ替えです。日本語の意味になるように4つの語を並べ替えて答えます。まず動詞を見つけてその前に主語、後ろに目的語を置き、形容詞や ของ+人、มาก は説明する語のすぐ後ろへ付けていくと、順番が決まります。
前置詞などの空欄を埋める問題でも、空欄の前後の並びが手がかりになります。名詞の後ろにある空欄なら、その名詞を説明する語が入る可能性があります。
適切でない訳を選ぶ問題では、修飾の向きを取り違えた訳が誤りとして混ざることがあります。「AのB」のどちらが持ち主か、形容詞がどの名詞にかかっているかを、タイ語の並びから確かめてください。