文末詞 ครับ・ค่ะ・คะ・นะ・สิ・เถอะ — ていねいさと気持ちを文の最後で表す
タイ語の会話では、文の最後に短い語を付けて、ていねいさや話し手の気持ちを表します。これを文末詞と呼びます。いちばん大切なのは、ていねいに話すときの ครับ(男性)と ค่ะ・คะ(女性)です。さらに นะ・สิ・เถอะ を使うと、「〜ね」「〜してよ」「〜しよう」のような気持ちが加わります。
文末詞は文の意味そのものは変えませんが、付け方を間違えると、ぶっきらぼうに聞こえたり、性別に合わない話し方になったりします。
形と意味
| 語 | 使う人・場面 | 働き | 例 |
|---|---|---|---|
| ครับ | 男性(ふつうの文も疑問文も) | ていねいにする・「はい」 | ขอบคุณครับ(ありがとうございます) |
| ค่ะ | 女性(ふつうの文) | ていねいにする・「はい」 | ขอบคุณค่ะ(ありがとうございます) |
| คะ | 女性(疑問文・呼びかけ・นะ のあと) | ていねいにたずねる・呼びかける | ไปไหนคะ(どこへ行くのですか) |
| นะ | 男女とも | 「〜ね」「〜よ」とやわらげる・念を押す | ไปก่อนนะ(先に行くね) |
| สิ | 男女とも | 「〜してよ」「どうぞ〜して」とうながす・「もちろん」 | มาสิ(おいでよ) |
| เถอะ | 男女とも | 「〜しよう」「〜したほうがいい」とすすめる | ไปกันเถอะ(行こう) |
ครับ と ค่ะ・คะ — ていねいの文末詞
男性は、ふつうの文でも疑問文でも ครับ を使います。自分を指す語は ผม です。女性はふつうの文に ค่ะ、疑問文に คะ を使い分けます。自分を指す語は ดิฉัน や ฉัน です。
ค่ะ と คะ は、つづりの上では声調記号 ่(ไม้เอก)があるかないかの違いだけですが、声の高さが違い、使う場面もはっきり分かれます。ค่ะ は言い切る文、คะ は問いかける文です。人の名前を呼びかけるときや、นะ のあとに付けるときも、女性は คะ を使って คุณมาลีคะ、นะคะ のように言います。
ครับ と ค่ะ は、それだけで「はい」という返事にもなります。「〜ですか」と聞かれて「はい」と答えるとき、男性は ครับ、女性は ค่ะ と言います。
นะ — 「〜ね」「〜よ」
นะ は文をやわらかくしたり、相手に念を押したりします。お願いや約束、別れのあいさつによく付きます。ていねいに言うときは นะครับ・นะคะ と、うしろにていねいの文末詞を重ねます。
สิ と เถอะ — うながす・すすめる
สิ は相手に「どうぞ〜して」「〜してよ」とうながします。ซิ と書かれることもあります。返事の ได้สิ は「もちろんいいよ」という意味です。เถอะ は「〜しよう」と誘ったり、「〜したほうがいい」とすすめたりします。「いっしょに」の กัน と組んで 動詞+กันเถอะ とすると「(みんなで)〜しよう」になります。
例文
2つ目と4つ目を比べてください。どちらも女性の文ですが、たずねる文と呼びかけには คะ、言い切る文には ค่ะ が付いています。4つ目は1つの発話の中で、呼びかけの คะ と言い切りの ค่ะ の両方が使われています。
間違えやすい点
検定ではこう問われる
空欄に入る語を選ぶ問題では、文末の空欄に ครับ・ค่ะ・คะ のどれが入るかを、話し手の性別と、その文が疑問文か言い切りかで判断する形が考えられます。自分を指す語と、文の中の疑問詞が手がかりです。
会話の空欄に入る文を選ぶ問題では、ไปกันเถอะ のような誘いに対して、ได้สิ のように応じる文を選ぶなど、文末詞が表す気持ちに合った受け答えが問われます。
適切でない訳を選ぶ問題では、เถอะ の「〜しよう」を「〜した」と訳すなど、文末詞の気持ちを取り違えた訳に気づけるかどうかがポイントです。