義務と推量 ต้อง・ควร・อาจจะ・คง・น่าจะ — 「しなければ」と「たぶん」
「明日は早く起きなければならない」「医者に行ったほうがいい」「雨が降るかもしれない」「彼はたぶん家にいない」。こうした話し手の判断は、タイ語では動詞の前に置く語で表します。動詞そのものは形を変えず、前に ต้อง・ควร・อาจจะ・คง・น่าจะ を足すだけです。3級では、それぞれの意味の違いと、ไม่ を置く位置を押さえることが大切です。
形と意味の一覧
| 語 | 意味 | 否定の形 |
|---|---|---|
| ต้อง | 〜しなければならない | ไม่ต้อง(〜しなくてよい) |
| ห้าม | 〜してはいけない(禁止) | — |
| ควร | 〜したほうがいい、〜すべきだ | ไม่ควร(〜しないほうがいい) |
| อาจจะ | 〜かもしれない | อาจจะไม่(〜ないかもしれない) |
| คง/คงจะ | たぶん〜だろう | คงไม่(たぶん〜ないだろう) |
| น่าจะ | 〜のはずだ、〜だろう | ไม่น่าจะ(〜なさそうだ) |
義務と禁止 — ต้อง・ไม่ต้อง・ห้าม
ต้อง は「しなければならない」。否定の ไม่ต้อง は「しなくてよい、する必要がない」で、禁止ではありません。「してはいけない」と禁じるときは ห้าม を使います。日本語の「〜なければならない」の否定を考えると混乱しやすいので、ไม่ต้อง=不要、ห้าม=禁止と、別の語として覚えるのが近道です。
助言 — ควร・ไม่ควร
ควร は「〜したほうがいい」と相手にすすめたり、一般的に「〜すべきだ」と言ったりするときに使います。ต้อง ほど強くありません。文末に นะ を付けると、やわらかい助言になります。
推量 — อาจจะ・คง・น่าจะ
3つとも「たぶん」に近い語ですが、話し手の確信の度合いと、根拠の示し方が少しずつ違います。
อาจจะ:「〜かもしれない」。そうならない可能性も十分ある、というときに使います。อาจ だけでも同じ意味です。พรุ่งนี้อาจจะฝนตก のように、時の語の後ろ、主語の前に置くこともできます。
คง(คงจะ):「たぶん〜だろう」。話し手が状況から推し量って、かなりそうだと思っているときに使います。
น่าจะ:「〜のはずだ、〜だろう」。目に見える根拠や筋道から「そう考えるのが自然だ」と判断するときによく使われます。
確信の強さはおおむね อาจจะ < คง・น่าจะ の順と考えてよく、คง と น่าจะ の差は小さいので、多くの文で入れ替えても意味はほとんど変わりません。
なお ต้อง は「〜に違いない」という強い推量にも使われ、แน่ๆ(きっと)を添えた ต้อง … แน่ๆ の形でよく聞かれます。
間違えやすい点
検定ではこう問われる
( )に入る語を選ぶ問題では、前後の文から「義務・不要・禁止・助言・推量」のどれが合うかを考えます。たとえば理由を述べたあとに「傘を持っていって」と続くなら推量の อาจจะ、「お金は払わなくていい」なら ไม่ต้อง というように、場面と語の意味を結びつけて選びます。
訳の選択では、ไม่ต้อง を「〜してはいけない」と訳したもの、อาจจะ を「必ず〜する」と訳したものなど、強さや向きをずらした訳が並ぶことが考えられます。5語の並べ替えでは、ไม่ と助動詞の順番(ไม่ควร か คงไม่ か)と、助動詞が動詞の前に来ることを確かめれば語順が決まります。