ให้ の使い方 — 「あげる」「させる」「してあげる」を語順で見分ける
ให้ はもともと「あげる、与える」という動詞ですが、ほかの動詞と組み合わさると「〜させる」「〜してあげる」「〜になるように」など、いくつもの働きをします。1つの文に ให้ が2回出てくることも珍しくありません。どの意味かを見分けるいちばんの手がかりは語順、とくに「ให้ の後ろに人が来るか、動詞の後ろに ให้ が来るか」です。
主な用法の一覧
| 形 | 意味 | 例 |
|---|---|---|
| A ให้ 物 B | AがBに物をあげる | แม่ให้เงินผม |
| A ให้ B 動詞 | AがBに〜させる | แม่ให้ผมไปซื้อไข่ |
| A 動詞(物)ให้ B | AがBに〜してあげる | แม่ทำกับข้าวให้ผม |
| A ทำให้ B 状態 | AのせいでBが〜になる | ฝนทำให้รถติด |
| อยากให้/บอกให้/ขอให้ B 動詞 | Bに〜してほしい/〜するよう言う/願う | แม่อยากให้ผมกลับบ้าน |
| 動詞 ให้ 形容詞・結果 | 〜になるように〜する | ทำให้เสร็จ |
あげる — 動詞の ให้
「あげる」の ให้ は、「ให้ + 物 + 人」の順で言うことが多く、日本語の「人に物をあげる」とは順番が逆になります。
させる — 使役の ให้
「A ให้ B 動詞」は「AがBに〜させる」。命令してさせる場合も、許してさせる場合も同じ形で、どちらの意味かは文脈で決まります。否定の ไม่ให้ は「〜させない、〜するのを許さない」になります。許可であることをはっきり言いたいときは อนุญาตให้(許可する)を使うこともあります。
してあげる — 動詞の後ろの ให้
動作のあとに「ให้ + 人」を置くと、「その人のために〜する、〜してあげる(くれる)」という意味になります。人がだれか明らかなときは、人を言わずに ให้ だけで終わることもよくあります。お願いの文で「〜してください」の意味を添えるのもこの ให้ です。
原因・希望・依頼 — ทำให้・อยากให้・บอกให้・ขอให้
ทำให้ は「(原因が)〜にする、〜という結果を生む」。主語は人でなく出来事であることが多く、「雨のせいで渋滞した」のような因果を1文で言えます。อยากให้ は「(人に)〜してほしい」で、自分がしたいときの อยาก とは区別します。บอกให้ は「〜するように言う」、ขอให้ は「〜するよう頼む、〜であるよう願う」で、あいさつの ขอให้โชคดี(幸運を祈ります)にも使われます。
〜になるように — 動詞 + ให้ + 結果
動詞のあとに「ให้ + 形容詞・結果」を置くと、「〜の状態になるように〜する」という意味になります。ทำให้เสร็จ(終わらせる)・พูดให้ช้าลง(もっとゆっくり話す)のような形で、依頼や指示の文によく出てきます。
最後の文には ให้ が2回あります。1つ目は「ให้ + 人 + 動詞」の使役、2つ目は「動詞 + ให้ + 結果」です。それぞれの後ろに何が来ているかを見れば、意味が分けられます。
間違えやすい点
検定ではこう問われる
( )に入る語を選ぶ問題では、ให้ を ได้・ถูก・กับ などと見比べる形が考えられます。「人に〜させる」「人のために〜する」の意味が読み取れたら ให้ です。
訳の選択では、「させた」と「してくれた」を入れ替えた訳や、อยากให้ を「〜したい」と訳した誤りが考えられるので、ให้ の前後の人と動詞の順番を確かめます。5語の並べ替えでは、「ให้ + 人 + 動詞」と「動詞 + 物 + ให้ + 人」のどちらの型になるかを先に決めると、残りの語が収まります。